• オレンジワイン。

    最近聞くようになったけれど、
    「結局なにが違うの?」
    と思ったことはありませんか?

    オレンジという色から
    柑橘を想像する方もいますが、

    実は原料は“白ブドウ”。

    ではなぜ、あの琥珀色になるのでしょうか。

    その答えは“造り方”にあります。

  • 通常の白ワインは、
    ブドウを搾った“果汁”だけで発酵します。
    果皮や種は、すぐに取り除かれます。

    一方、赤ワインは果皮ごと発酵。

    だから色やタンニンが溶け出します。

    オレンジワインはというと—

    白ブドウを、赤ワインのように”果皮ごと発酵”させる。

    これが最大の特徴です。

  • 白ブドウの果皮には、
    実はうっすらと色素やタンニン(渋み成分)が含まれています。

    それを数日〜数か月果汁と一緒に漬け込むことで、
    琥珀色やオレンジ色に染まり、紅茶のような香りや、ほのかな渋みが生まれます。

    この工程を「マセラシオン(果皮浸漬)」と呼びます。

    難しい言葉ですが、“皮と一緒に発酵させる”
    実はそれだけのことなんです。

    でもその時間が、ワインに奥行きを与えてくれます。

  • 面白いのは、
    漬け込む時間で味わいが大きく変わること。

    短めなら、
    ほんのりスパイスを感じるフルーティーなタイプ。

    長期になると、
    タンニンがしっかり出てまるで軽い赤ワインのような存在感に。

    だからオレンジワインは「味の幅が広い」と言われるのです。

  • オレンジワインは
    古代の醸造法にルーツがあるとも言われます。

    ジョージアなどでは、
    土の甕(クヴェヴリ)で果皮ごと発酵させる伝統が今も残っています。

    アンフォラ仕込み(素焼きの甕で発酵・熟成)などもその流れのひとつ。

    素朴で、どこか大地を感じる味わいは、この造り方から来ています。

  • いかがだったでしょうか。

    オレンジワインは特別なブドウではなく、
    白ブドウを果皮ごと発酵させたワイン。

    そのひと工夫が、あの独特な色と味わいを生み出します。

    「なんだか難しそう」

    そう感じていた方も、仕組みを知ると少し身近に感じませんか?

    次はぜひ、マセラシオンの違いを意識しながら選んでみてください。

    きっと、同じ“オレンジ”でも、まったく違う表情に出会えます。