• 白ワインは「とりあえず冷やすもの」。

    そんなふうに思われがちですが、
    実は温度ひとつで印象が大きく変わるお酒でもあります。

    でも、ソムリエとして日々ワインを扱っていると、

    同じ白ワインでも、温度が変わるだけで驚くほど表情が変わることを実感します。

    香りが開いたり、果実味がふくらんだり、

    逆に輪郭がシャープになったり—

    温度は、白ワインの性格を引き出す大切なスイッチです。

  • テイスティングの現場で、
    ソムリエがまず確認するのは「温度」。

    なぜなら、
    冷たすぎると香りは閉じ、
    温度が上がるとワインは語り出す
    からです。

    もちろん、冷やしたほうが美味しいワインもあります。

    でも「どれくらい冷やすか」で、
    ワインの見え方は大きく変わります。

  • この温度帯は、
    ・キリッとした酸
    ・清涼感
    ・喉ごしの良さ
    が前に出るゾーン。

    スッキリ系の白や、夏に飲みたいワインにはぴったりです。

    ただし、香りはまだ控えめ。
    爽快感を楽しむ飲み方 と言えます。

  • [ドイツワイン]ユルゲン・ライナー リースリング 2022 白 1000ml

  • グラスの中で少し温度が上がると、
    白ワインは一気に表情を見せ始めます。

    柑橘、白い花、果実の甘やかなニュアンス。

    香りと味わいのバランスが最も取りやすい温度帯です。

    ソムリエとしておすすめすることが多いのも、実はこのゾーンなんです。

  • 樽熟成の白ワインや、コクのあるタイプの白は、
    冷やしすぎないことで本領を発揮します。

    ・果実の厚み
    ・旨み
    ・余韻の長さ

    が、はっきりと感じられるように。

    「白なのに、こんなに飲みごたえがあるんだ」
    そんな発見がある温度です。

    • 難しいことは必要ありません。

      ・最初は少し冷やしめで
      ・グラスの中で温度が上がるのを待つ
      ・途中で印象の変化を感じる
      それだけで、一本のワインを二度、三度楽しめます

      氷水で一気に冷やしすぎないことだけ、少し意識してみてください。

    • いかがだったでしょうか。

      白ワインの温度に、ひとつの正解はありません。

      大切なのは、自分が「今、美味しい」と感じる温度
      温度は、ルールではなく、楽しみを広げるための道具。

      次に白ワインを開けるとき、
      ぜひ温度の変化で遊んでみてください。